サプリメントの製造方法は、粉末状の原材料を固めたり、カプセルに閉じ込めたりしてサプリメント化するのだが、原材料によっては加熱処理が必要になる場合がある。青汁やすっぽん、シジミエキス等々生物由来の栄養素をサプリメントにする場合は加熱処理が行われる場合が多い。プラセンタも生物由来なのでまた然りである
この加熱処理、何しろコストがかからない。だが栄養素は加熱すると壊れてしまうのである
それを壊さないようにするために用いられているのが低温処理である
コールドプロセス製法、低温加熱処理製法と言われる製法で、65度以下の低温で長時間加熱することで殺菌する方法である。雑菌を低温火傷させて殺しちゃおうって製法。
他には冷凍させて水分を飛ばして粉末にするフリーズドライや、肝臓水解物等でおなじみの加水分解法なんかが有名である。
プラセンタで最近よく製法として謳われているのが酵素分解法とか凍結酵素抽出法とか言われる製法がある。しかもかなり多くのメーカーがその製法を取り入れているらしい。
それ本当か?
そもそも凍結酵素抽出法とは何なのかgoogle大先生に頼んで検索してみても、工場での製造過程の詳しい紹介は出てこず、プラセンタがらみの「このプラセンタは凍結酵素抽出法で~」的な内容しかヒットしない。一応内容としては
凍結融解の有効成分の抽出率が低いという問題を酵素によって克服した抽出法。
酵素で、じっくり低温(凍結)で抽出することで熱に弱い成分も壊すことなく、しっかりと取り出せる優れた抽出法。しかし、凍結融解法と酵素分解法を合わせた抽出法で、非常に時間と費用がかかる
らしい。本当にそういう製法を取っている工場があるとして(大手化粧品会社等自社工場を持っていない限りだいたいがOEMで請け負う工場にメーカーが製造を発注する形)、本当に全工場がそういうコストがかかる製法を取っているのか甚だ疑問である。先ほどプラセンタがらみでしか検索がヒットしないと言ったが、この製法自体がプラセンタ製品の製造にしか使われていないのではないか。凍結酵素抽出法を採用しているメーカーが十数社あるとして、プラセンタ製造のためだけに動く機械を有する工場が日本に一体いくつあるというのか?(しかもそれだけコストのかかる製法なわけだから国内生産ではないだろう)
絶対にメーカーよりも工場の方が少ないはずだ。
複数のメーカーで製造工場がかぶっているということは間違いない。じゃあどこのサプリ買っても一緒なのでは?という気持ちにさせられる
まあ原料は異なるだろうから一緒じゃないにしても、どうも腑に落ちない部分はある。
こちとらただのアフィリエイターなわけで、メーカー内部の人間ではないので詳しいことはわからないが、最低なパターンとしてそんな製法自体存在しない可能性もある。もしくはその製法を使わずただ加熱処理をしただけの製法か。
はっきり言って、製法は商品に明記する必要がないわけで製法詐称なんてのは簡単に出来てしまう。
たとえそれを指摘されようとも、メーカー側は工場に責任を擦り付けて逃げられるし、商品パッケージやメーカーホームページからではどこの国のどんな工場で作られているのかさえ知ることは出来ない。直接メーカーに聞いたとしても企業秘密なんて言われてしまったら内部のリークしか情報源はないのである。
だから、凍結酵素抽出法で製造しているのが本当だとしても嘘だとしてもどっちにしても具合の悪い話になってくる
また、プラセンタの製造法(抽出法)として分子分画法という方法がある
分子分画法は医療用医薬品のプラセンタエキスを製造する際に採用されている方法で、細胞内部から取り出したい有効成分の分子量や分子サイズ等の特性に適合した成分のみを通過させる特殊なフィルタ―を使い有効成分のみを取り出す方法。 物理学的にきわめて不安定で抽出の困難な細胞増殖因子などの生体活性 物質を壊すことなく効率よく分離精製でき、なおかつ人体に不要な物質や副作用の原因となりうる物質などを除去することが可能であるなど、非常に優れた抽出法
らしい。これも非常にコストや技術力のかかりそうな方法。採用ている製品があればかなりの効果が期待出来る優良製品ということになるだろうが果たして…