日本におけるプラセンタ研究の第一人者として稗田憲太郎博士と並んで、京都大学の医学部の産婦人科の三林隆吉教授がいる。
日本におけるプラセンタ研究の最初は1943年に文部省学術部が、その当時の問題である食糧不足を打開するために全国の国立大学に高度栄養の研究と開発をする旨の指示を行い、三林教授は、妊婦の母乳分泌不全と新生児の死亡率の改善を目指して、プラセンタの研究に着手。共同研究者とともに実験を繰り返し、その中でプラセンタを酸分解して得たエキスから経口摂取の特殊栄養剤を作り上げて、1945年に学会で発表された。その栄養剤は「ビタエックス」と名付けられ、1955年にビタエックス株式会社から販売されることとなる。ラエンネックは注射であったが、ビタエックスは最初から経口剤として研究・開発され、後に医薬品として認可されるに至った商品である。つまり、この事実は何が言えるかというと、
プラセンタが注射だけでなく経口によっても効果を示すということなのである。
ただし「商品によって」ではあるが。
ビタエックスは乾燥した豚プラセンタの微粉末と、加水分解した豚プラセンタを混合した原液を含んだ糖衣錠で、現在は第2類医薬品として購入することが出来る。ちなみに平成15年の薬事法改正前まではヒトプラセンタが使用されていた。もう一度言うが
ビタエックスはサプリメントではなく医薬品扱いなのである。
価格は7634円(店によって違う。300錠入りの場合)
一粒当たり25.44円(一粒にプラセンタ83mgとプラセンタエキス0.06ml)
プラセンタ1mg当たり0.3円
なんとまあお安い!(笑)
ただし他にチアミンジスルフィドというビタミンB1誘導体が入っており、また添加物として乳糖,セルロース,ヒドロキシプロピルセルロース,無水ケイ酸,ステアリン酸マグネシウム,アラビアゴム,ゼラチン,白糖,マクロゴール,タルク,炭酸カルシウム,黄色5号,赤色3号,カルナウバロウが入っている。さして問題ない部類だと思われるが。
また、第2類医薬品のため、インターネット購入時にいくつかの選択フォームを入力しないと購入できない。これもさして問題ないだろう。
昔ながらの老舗感と医薬品の効きそう感がいいと思う人はビタエックスをお勧めする